在宅医療が必要な状況はどんなものがあるでしょうか.
一つは入院して治療が終わり退院となった時に病院から訪問診療を勧められたときかもしれません。入院前にずっと通院していた先生が訪問してくれるのがベストです。それまでの関係性が活かせて説明がいらないのは大きなメリットがあります。病院が探してくれるかもしれませんがそれが適当な選択肢かはわかりません。
在宅医療に永く携わってきた私が思う医療機関の選び方は、
1、家から近いこと
2、往診のフットワークが軽いこと
3、担当者がある程度固定されていること
です。
まず第一に、住んでいる地域をよく知っている必要があり、いざというときに迅速に入院の判断もできることが重要です。在宅では訪問看護や訪問介護が入るため、できるだけ地元をよく知るスタッフのほうがきめの細かいケアができます。
次に、電話したらいつでも来てくれる安心感が訪問診療の長所ですから、きちんとした対応ができるところを選ぶべきだと思います。これは開始時の説明の折によく確認しておくべきです。診察せずにすぐに救急車を呼ばせるようなところは避けた方が良いです。医師が行けなくても訪問看護ぎ駆けつけるのが普通です。
3つ目は、担当者が複数の場合には情報共有がどのようにされているかもポイントになります。カルテの共有など定期的な情報共有が常にされていないと、主治医としての機能が果たせなくなります。医療機関があなたの家族をよく知ってくれているかをよく確認しておいた方が、より良い在宅医療が受けられると思います。
どこがより優れた医療を提供しているのかを判断することはなかなか難しいところです。当院のような医師一人のクリニックと大規模な在宅専門クリニックでは人員や設備にもかなりの違いがあります。しかし、在宅医療は本来通院できなくなった患者さんに対して行うものであり、病院医療とは違い、「治す」だけではないそこで「生活する」ための医療であると考えています。一人の患者さんとより深く向き合える在宅医療を行うことを心がけていますので、安心してご依頼いただければと思います。
コメントをお書きください